IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月21日

そーしゃるめでぃあまーけてぃんぐ

ソーシャルメディアマーケティング

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを利用したマーケティング手法のこと

別名
英字

POINTソーシャルメディアマーケティングとは

ソーシャルメディアマーケティングとは、TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアを利用したマーケティング手法です。
ターゲットとなるユーザーが利用しているソーシャルメディアを活用し、サービス・商品の認知度を上げることや販売促進、ユーザーから直接意見を聞くことなどを目的とします。

事例としては、ユーザー参加型キャンペーン実施による宣伝や、ユーザーとの交流によるブランドイメージの形成などが有名です。

ソーシャルメディアとは

ソーシャルメディアは、個人による情報発信や個人間のコミュニケーションといった、インターネット上の個人のつながりを利用して情報を流通させるメディアです。SNSもソーシャルメディアに含まれ、TwitterやLINE、Facebookはもちろん、Youtubeや電子掲示板、ブログ、口コミサイトなどもソーシャルメディアとして扱われます。

テレビや雑誌といったマスメディアが大衆に情報を一方的に発信するのに比べ、ソーシャルメディアは、相互に情報を発信し合えることが特徴です。

ソーシャルメディアマーケティングの運用について

まず第一に、ソーシャルメディアポリシーを決めます。これがないと、不用意な発言がなされて炎上する原因にもなります。

次に、運用目的をはっきりさせ、それに合わせたメディアを選び、運用計画を立てます。目的がはっきりしないまま始めてしまうと、どんな投稿をすればいいのか何を達成したらいいのかわからなくなってしまいます。

その後、ソーシャルメディアを立ち上げたら、初めに決めたソーシャルメディアポリシーに則りながら運営します。ユーザーからの反応などを分析し、さらに良いメディアになるように運用目的に沿って改善させていくことが大切です。

ソーシャルメディアマーケティングとWebマーケティングの違い

Webマーケティングは、WebサイトやWebサービスを用いて行われるマーケティングです。SEOやリスティング広告を用いた集客やソーシャルメディアを用いた再訪促進などが行われます。

ソーシャルメディアマーケティングは、ソーシャルメディアを用いて行うマーケティングのため、ソーシャルメディアマーケティングはWebマーケティングの一部であるといえます。

ソーシャルメディアマーケティングのメリット

ソーシャルメディアマーケティングのメリットの1つに、ユーザーの生の声を聞くことができることがあります。ソーシャルメディアで情報を発信すると、発信した情報に対するユーザーの反応をリアルタイムで確認することができます。そのため、ユーザーの反応を確認しながら施策の改善が可能です。

また、2つ目のメリットとして、ソーシャルメディアの拡散力が高さがあります。多くのソーシャルメディアは、Twitterであればリツイート機能、Facebookであればシェア機能などの拡散機能を持っています。これを利用することで、よりたくさんのユーザーに商品の情報やキャンペーンを知ってもらうことが可能です。

ソーシャルメディアマーケティングのデメリット

ソーシャルメディアマーケティングのデメリットとして、適切に利用しないと炎上してしまうことがあります。不用意な発言や投稿をしてしまうと、ソーシャルメディアの拡散力の高さゆえにすぐにたくさんの人に情報が広がり、多くのユーザーに不信感を抱かせてしまいます。

もう1つのデメリットとして、信頼を得るために時間がかかることがあります。ソーシャルメディアの中には匿名で利用できるサービスもあり、正しい情報と間違った情報が混在しているソーシャルメディア上ではユーザーからの信頼が得ることが難しい場合があります。アカウント名に「公式」と追加するなど、工夫をすることもあります。

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ソーシャルメディアマーケティングの使用例

「ユーザーに親近感を持ってもらうためにソーシャルメディアマーケティングを始める」

ソーシャルマーケティングでは、企業とユーザーが直接コミュニケーションをとったり、ユーザー自身がキャンペーンの広告になったりすることで、ユーザーから企業に対して親近感を得ることができます。

「ソーシャルメディアマーケティングで失敗した」

ソーシャルメディアマーケティングを運用していくにあたって、不用意な発言などから炎上し、逆に企業のイメージを下げてしまうことがあります。失敗しないためにも、ソーシャルメディアポリシーをしっかり決めなければいけません。

「ソーシャルメディアマーケティングでブランディングを図る」

複数のソーシャルメディアを用いて、消費者に対して従来よりも安価にブランディングが行えるようになりました。SNSなどのソーシャルメディアによって多くの消費者と接点を持てるようになったことが要因です。

「ソーシャルメディアマーケティングのターゲットを設定する」

ターゲットによって、ソーシャルメディアマーケティングにおける、メディアの選び方や運用方法などは大きく異なります。より大きな効果を得られるように、ターゲットを設定することが重要です。

「ソーシャルメディアマーケティングと動画マーケティング」

ソーシャルメディアにおいて、動画を用いたマーケティングの手法もあります。その場合は、動画は簡潔に字幕やキャプションをしっかり入れるなどが重要です。FacebookやInstagram、Twitterで用いられます。

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ソーシャルメディアマーケティングを成功させるポイント

ソーシャルメディアマーケティングを成功させるには、ターゲットとなるユーザーに合わせたソーシャルメディアを使うこと、目的に沿って適切にメディアを運用することがポイントです。

ターゲットとなるユーザーがソーシャルメディアを利用していなければ、いくらソーシャルマーケティングを行なっても効果は期待できません。ターゲットに合わせたメディアの選択が重要です。

また、メディアの選択以外に、適度に情報更新するということも重要です。メディアを運用しても全く更新しなければ効果は得られないため、1日1回を目安に発信し続けるといいでしょう。

ソーシャルメディアマーケティングの事例

ユーザー参加型キャンペーン実施の成功例として、株式会社明治が行なった「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙」があります。このキャンペーンでは、ソーシャルメディアであるTwitterが活用され、Twitterのリツイート機能やハッシュタグを用いてたくさんのユーザーに拡散され、約1600万票の投票を集めることができました。

また、ユーザーとの交流によるブランドイメージの形成の成功例としては、シャープ(@SHARP_JP)、タニタ(@TANITAofficial)などのツイッターアカウントがあります。企業の担当者が面白いツイートやユーザーへのリプライ(返事)をすることで、企業のイメージが向上し、ユーザーに親近感を持ってもらうことができたようです。

ソーシャルメディアを使い分けるポイント

ソーシャルメディアにはそれぞれ特徴があり、ソーシャルメディアマーケティングの目的に合ったメディアを選ぶことが重要です。

例えば、Twitterは拡散力が高く、企業やサービスの認知度を上げることに適しています。それに対し、Facebookは実名登録であるために、ターゲティングの精度を上げることができます。さらに、TwitterとFacebookでは利用しているユーザー層が異なり、マーケティングのターゲットに合わせたメディア選択が必要です。

運用目的によっては、各メディアを複数用いて使い分けることも効果的です。


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