POINT検索クエリとは

検索クエリとは、実際にユーザーが検索エンジンの検索窓に入力した単語またはフレーズのことをいいます。例えば、「テーブル　安い」とユーザーが検索した場合、検索窓に入力された「テーブル　安い」というフレーズが検索クエリです。

検索クエリはユーザーの意図が反映されやすいという特徴があり、ユーザーの行動目的を理解するためによく用いられます。例えば、単体で「テーブル」というキーワードに注目すよりも、「テーブル　安い」という検索クエリに注目した方が、ユーザーが安いテーブルの情報を求めていることがわかりやすく、ユーザーが求めているコンテンツをより的確に提供することができます。

検索クエリの種類

検索クエリは、ユーザーの意図によって3つの種類にわけられます。

①情報型クエリ(インフォメーショナルクエリ)
ユーザーが主に情報収集のために検索する際の検索クエリです。この検索クエリからは、直接購入やお問い合わせにつながることは少ないですが、ユーザーと商品・サービスとの接点として重要視されることもあります。
例えば、「カレーライス　レシピ」や「東京　気温」などです。

②取引型クエリ(トランザクショナルクエリ)
ユーザーが商品の購入や資料請求などの具体的な行動を起こしたいときに検索される検索クエリです。
例えば、「テーブル　安い」や「オリジナルグッズ　資料請求」などです。

③案内型クエリ(ナビゲーショナルクエリ)
特定のサイトやサービスにアクセスしたい際に検索される検索クエリです。
例えば、「Youtube」や「Amazon」などです。

ただし、一般に案内型クエリである「Amazon」も、Amazonの歴史を知りたいというユーザーが「Amazon」と検索していれば情報型クエリに分類される可能性もあります。検索クエリを種類に分ける際は、1つの検索クエリが複数の型の種類に該当するケースもあることに注意が必要です。

検索クエリの活用例

検索クエリの活用例として、2つ挙げます。

①リスティング広告
取引型クエリを活用し、購買意欲の高いユーザーに向けてリスティング広告を配信することができます。広告効果が高いという特徴がありますが、その分競合が多いことが特徴です。そこで、取引型クエリだけでなく、効果が低くても情報を知りたいユーザー向けにアプローチするために情報型クエリを活用することも注目されています。

また、検索クエリの分析から、リスティング広告のキーワードを追加・修正することもできます。キーワードをより効果のあるものに設定することで、広告効果を向上につながります。

②SEO
SEOでは、ユーザーにとって有用なコンテンツを提供することが重要です。そのため、検索クエリからユーザーの意図を理解し、それに合わせたコンテンツを作成するという施策がよくおこなわれます。

検索クエリの確認方法

検索クエリを確認する方法を、自分のサイトの検索クエリを確認する方法と世界中のユーザーの検索クエリを確認する方法の2つにわけて説明します。

①自サイトの検索クエリを確認する方法
Googleアナリティクスとサーチコンソールを連携させることで、自分のサイトに訪れたユーザーが入力した検索クエリを調べることができます。登録が完了すると、集客 → Search Console → 検索クエリの順にクリックすることで、サイトに流入した検索クエリやその時の掲載順位などを見ることができます。

②ある検索クエリついての情報を確認する方法
Googleが提供しているキーワードプランナーで、世界中のユーザーが検索している検索クエリについて確認できます。キーワードプランナーにある「検索ボリュームと傾向を取得」のタブを開き、調べたいクエリを入力すると月間の検索回数やリスティング広告費用などを調べることができます。

検索クエリに関係した気になる話題

検索クエリとキーワードの違い

検索クエリとよく混同される言葉に「キーワード」があります。
キーワードは、検索エンジンに対するマーケティングにおいて、リスティング広告などを作成するために用いられます。キーワードは検索クエリを分析して設定されます。

例えば、ユーザーが「テーブル　安い」と検索した場合、検索クエリは「テーブル　安い」で、リスティング広告などで設定するキーワードは「テーブル」と「安い」です。

検索クエリはユーザーによって様々ですが、その中からもっとも効果的なキーワードを選び設定することで、より多くの成果をあげることができます。