POINTリモートワークとは
リモートワークとは、自分が所属している会社のオフィス以外の場所で勤務する働き方のことをいいます。リモートワークには在宅勤務だけでなく、カフェやコワーキングスペースなどで勤務することも含まれます。オフィスに勤務するよりも時間や場所の制約が少なくなるため、育児や介護と仕事を両立するなどの多様な働き方ができるという特徴があります。
働き方改革やワークライフバランスの充実などの理由からリモートワークを導入する企業が増え、注目を集めている働き方です。
りもーとわーく
自分が所属している会社のオフィス以外の場所で勤務する働き方
リモートワークとは、自分が所属している会社のオフィス以外の場所で勤務する働き方のことをいいます。リモートワークには在宅勤務だけでなく、カフェやコワーキングスペースなどで勤務することも含まれます。オフィスに勤務するよりも時間や場所の制約が少なくなるため、育児や介護と仕事を両立するなどの多様な働き方ができるという特徴があります。
働き方改革やワークライフバランスの充実などの理由からリモートワークを導入する企業が増え、注目を集めている働き方です。
リモートワークを導入することで企業と従業員にとってメリットがあります。
企業におけるメリットは、育児や介護などを理由とした従業員の転職・離職の防止や柔軟な働き方をすることで優秀な人材を獲得することができることです。また、ほとんどの社員がリモートワークで働けば、オフィスの光熱費や備品にかかる費用などの固定費を削減することができるというメリットもあります。
従業員におけるメリットは、通勤時間が短縮され、また、場所を選んで集中して作業に取り組めるようになるため、ワークライフバランスや生産性の向上といったメリットが見込まれます。
リモートワークには、企業と従業員にとってデメリットがあります。
企業におけるデメリットは、社員の対面によるコミュニケーションの減少することで、生産性が低下してしまう可能性があることです。また、社外で作業を行うため、情報漏洩や重要情報の消失をしてしまうというセキュリテリィの問題に関して注意が必要な場合があります。
従業員におけるデメリットは、対面でのコミュニケーションの機会が減るため、メールや社内チャットなどで連絡する場合は、文字から相手の意図を正しく読み取るといった高いコミュニケーション能力が求められることです。また、遠隔で監視されていない環境では、自制心や自律心がない人はつい気が緩んでしまい、かえって生産性が低下してしまうというデメリットもあります。
リモートワークの働き方は主に4種類あります。
1つ目はハイブリッドリモートワークです。正規雇用で限られた日だけ出社し、それ以外は在宅など遠隔で働く働き方です。
2つ目はフルタイムリモートワークです。正規雇用として、勤務時間すべてを遠隔で働きます。
3つ目はリモートアウトソースです。外部契約であり、勤務時間すべて遠隔で働くという点でフルタイムリモートワークと似ていますが、雇用体系が異なり、外部契約です。
4つ目はテンポラリーリモートワークです。一時的にオフィス以外で働く働き方であり、例えば、急に家庭の事情で休んだ従業員が一時的に自宅で仕事をすることをいいます。
コワーキングスペースとは、wifiやデスク、電源などといった仕事に必要な環境が揃っているレンタル型のオフィススペースのことをいいます。コワーキングスペースは、専用の個室スペースではなく、ほかの労働者とコミュニケーションをしながら働くことができるオープンスペースであることが多いのが特徴です。
リモートワークでコワーキングスペースを利用するときは、在宅勤務に比べて自分以外の人が周りにいることで集中して仕事に取り組めるといったメリットがあります。
リモートワークは仕事をする際に場所の制約がなく、現場に出向く必要のない仕事が適しています。
例えば、ライティング業務です。ライティング業務は基本的にパソコン1つで完結し、wifiがあればカフェや自宅など場所を選ばず作業することができます。
また、営業に関しても、外回り営業などはリモートワークに適しています。客先から客先へ移動する間の時間を会社のオフィスに戻らずカフェなどで作業することで、時間を節約し効率よく業務を行うことができます。
どちらも会社の資料をクラウドで共有したり、web会議やチャットなどのコミュニケーションツールを利用することでより効率の良いリモートワークの実現につながります。
場所や時間に制約なく多様な働き方ができたり、インターネット環境の充実などによりオフィス以外でもできる仕事が増えたりしたことからリモートワークを導入する企業が増えています。
育児をしながら在宅で勤務することができるリモートワークを在宅勤務制度として取り入れている企業も多いです。子供の送り迎えなどをしながらでも、オフィスに行くはずだった時間を有効に使って仕事をすることができます。
リモートワークの失敗事例として、チャットツールなどを導入したものの有効に使えなかったことや環境が整わない前にリモートワークをし始めたなどの理由から失敗してしまった事例もあります。失敗しないよう、きちんと環境を整えてから導入することが必要です。
エンジニアはインターネット環境とパソコン、エンジニアに必要なソフトなどがあればどこでも作業できるため、リモートワークに適した仕事であるといえます。最近では、フリーランスエンジニアが基本リモートワークで働くと行った働き方が増えているようです。
育児や介護などの理由だけでなく、生産性向上などを目的に一般社員でもリモートワークができる制度を導入する企業は増えています。
リモートワークを導入した企業の例として、トヨタ自動車や味の素が挙げられます。
トヨタは育児や介護への対応だけでなく生産性の向上を目的として、2016年に、これまで妊娠や育児に関わる社員のみであった在宅勤務の対象を約1.3万人の社員にまで拡大しました。優秀な人材が結婚や出産などを理由に離職することを防ぎ、人材確保をしようとしています。
味の素では2017年から働き方改革が行われ、「どこでもオフィス化」できるように社員1人1台のパソコンが付与されました。実際に、一般社員よりもリモートワークの社員の方が生産性が高かったことから、当日の在宅勤務申請を認めたりweb会議を行ったりするなど制度を利用しやすい環境を整えるようになりました。
リモートワークを行う際、遠く離れていても円滑なコミュニケーションをとるために、従業員同士が常時コミュニケーションをとれるようにチャットツールを導入したり、オンライン会議ツールを用いてweb会議我でいる環境を整えたりすることが必要です。
また、データを共有するためにメールではなくファイル共有サービスを用いることで、スムーズにデータを共有することができます。さらに、従業員それぞれの仕事を管理するタスク管理システム、勤怠管理をオンラインで行うことができるシステムの導入も効果的です。
有名なチャットツールとして「チャットワーク」があります。チャットワークはパソコンとスマートフォンの両方で使うことができ、世界中で使われるチャットツールです。セキュリティが金融機関と同等レベルに高く、信頼性が高いのが特徴です。無料サービスとグループチャットが無制限に作成できる有料サービスがあります。
また、オンラインの会議を可能にするツールとして有名なものとして「Skype」があります。無料で音声通話・ビデオ通話が可能であり、メッセージも送ることができます。Skypeユーザー同士であれば無制限で無料通話できることから、導入に費用がかからないことも特徴の1つです。