IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月14日

ぷっしゅがた

プッシュ型

ユーザーの興味や意思に関係なく、半強制的に情報を発信する技術やサービス

POINTプッシュ型とは

プッシュ型とは、英語「Push(押す)」の意味から、ユーザーの興味や意思に関係なく、半強制的に情報を発信する技術やサービスのことです。ユーザーが必要な情報を能動的に取得しにいくようしかける「プル型」と対比して使われることが多いです。

プッシュ型は、マーケティング分野でもよく使われ、プッシュ型のマーケティング手法をアウトバウンドマーケティングといいます。アウトバウンドマーケティングは企業主体の情報発信で、例えば、テレビCMやダイレクトメール、訪問営業などを通し、顧客の興味や意思に関わらず直接アプローチします。

また、プッシュ型は、他にも様々な分野で用いられ、見込み生産方式をプッシュ型生産方式、災害時に被災地の妖精を待たずに救援物資を発送することをプッシュ型支援などといいます。

プッシュ型に対して用いられる「プル型」とは

プル型とは、プッシュ型の反意語として用いられる言葉で、ユーザーが必要な情報を自らに取得しにいく技術やサービスのことをいいます。例えば、ネット検索を使って自分が欲しい情報を取りに行くという意味で、インターネットはプル型のメディアであるとも言えます。

また、プル型のマーケティング手法はインバウンドマーケティングと呼ばれます。インバウンドマーケティングでは、リスティング広告やSEO施策などを通じて、ニーズがある見込み顧客を引き込みます。時にプル型戦略とも呼ばれ、プッシュ型戦略に対して用いられることもあります。

ブッシュ型のマーケティング戦略を「プッシュ型戦略」という

プッシュ型戦略とは、マーケティング分野において、ユーザーの興味や意思とは関係なく、企業が主体となって積極的に不特定多数のターゲットに一気にアプローチするマーケティング戦略のことです。アウトバウンドマーケティングとも呼ばれます。

プッシュ型戦略では、自社の商品やサービスを積極的に売り込み、テレビCMやバナー広告、ディスプレイ広告、ダイレクトメールなどでアプローチします。

プル型戦略に対し、興味のない人やターゲットでない層も含めた幅広い情報発信を積極的におこなうことが特徴です。

プッシュ型戦略のメリット

プッシュ型戦略のデメリットとして、興味のないユーザーが情報を受け取った場合、迷惑がられてしまう可能性があることが挙げられます。例えば、一斉配信するダイレクトメールなどは、一部のユーザーからのコンバージョンは期待できますが、全く興味のないユーザーにとってはただの迷惑メールとして嫌われてしまう可能性もあります。

また、不特定多数のユーザーにアプローチするためコストが高いこともデメリットです。プッシュ型の広告はターゲットではないユーザーにも配信されるため、余分なコストがかかってしまう場合もあります。

プッシュ型戦略のデメリット

プッシュ型戦略のデメリットとして、興味のないユーザーが情報を受け取った場合、迷惑がられてしまう可能性があることが挙げられます。例えば、一斉配信するダイレクトメールなどは、一部のユーザーからのコンバージョンは期待できますが、全く興味のないユーザーにとってはただの迷惑メールとして嫌われてしまう可能性もあります。

また、不特定多数のユーザーにアプローチするためコストが高いこともデメリットです。プッシュ型の広告はターゲットではないユーザーにも配信されるため、余分なコストがかかってしまう場合もあります。

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プッシュ型の使用例

「プッシュ型の広告を用いてまずは認知度を高めよう」

プッシュ型の広告の例として、テレビやラジオのCM、ディスプレイ広告やバナー広告などのネット広告などが挙げられます。プッシュ型の広告は、認知度の向上やブランディングに対して効果が大きいです。

「プッシュ型とプル型を組み合わせた施策が効果的だろう」

プッシュ型とプル型を組み合わせたほうが効果的な場合もあります。例えば、プッシュ型で幅広い層にアプローチしつつも、プル型で興味の高いユーザーにはより充実したコンテンツを配信しながらコンバージョンの獲得を狙うなどがあります。

「プッシュ型のアプローチしかしないと嫌われないか心配だね」

全てのプッシュ型のアプローチが必ず嫌われることはありません。ユーザーの心理を考慮しながら適切な方法でコンテンツ配信や営業をおこなえばより効果が出る場合もあります。

プッシュ型に関係した気になる話題

時代によってプッシュ型のスタイルは変わっていった

従来のプッシュ型は、不特定多数の顧客に対し一方的な広告を配信したり、営業としてテレマーケティングや訪問営業をしたりするスタイルが主流でした。

しかし、一方的な情報発信はたまに嫌われることもあり、従来のプッシュ型に比べてある程度ターゲットを絞ったネット広告を配信したり、よりニーズがありそうな顧客に対して営業をおこなったりするなど、より効果的に成果を上げられる手法が用いられることも増えました。

また、インターネットの普及により、誰もが自分が欲しい情報を選んで入手できるようになったことでプル型戦略も重視されるようになり、プッシュ型とプル型の両方を組み合わせたより効果的なマーケティング手法も実施されるようになりました。

プッシュ型/プル型のコミュニケーションとは

コミュニケーション手段を、プッシュ型とプル型に分類することがあります。
プッシュ型のコミュニケーションとは、情報の送信者から受信者に向けた一方的なコミュニケーションのことです。手紙や留守番電話、メールなどが主な例として挙げられます。

これに対し、プル型のコミュニケーションとは、発信者が不特定多数に向けて情報を公開し、受信者は公開された情報を自分で取得しにいくコミュニケーションのことです。掲示板やインターネット上の記事や辞書などが含まれます。

さらに、プル型とプッシュ型を合わせたコミュニケーション手段は双方向型のコミュニケーションと呼ばれます。複数方向に情報伝達がされることが特徴です。例えば、対面やテレビでおこなわれる会議、電話、オンラインチャットなどが双方向型コミュニケーションに含まれます。


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