IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年6月29日

ぽーたるさいと

ポータルサイト

インターネット上にある様々なWebページの玄関口となる、巨大なWebサイト

英字

POINTポータルサイトとは

ポータルサイトとは、インターネット上にある様々なWebページの玄関口となる、巨大なWebサイトのことを指します。
ポータルサイトの「ポータル(Portal)」とは「玄関」や「入り口」という意味の英単語で、検索エンジンやリンク集を経由し、Webサイトにアクセスすることから「ポータルサイト」と呼ばれるようになりました。
Webサイトが独自の情報を発信するのではなく、検索エンジンやリンク集を主なコンテンツとして、ユーザーが求める情報や機能を提供しています。具体的には「Google」や「Yahoo!」「楽天Infoseek」などが挙げられます。

ポータルサイトを利用するメリット

①たくさんの情報の中から必要な情報を探すことができる
ユーザー側のメリットとして、欲しい情報を簡単に探せることが挙げられます。ポータルサイトでは、インターネット上にあるたくさんの情報の中から、検索などを通して自分の欲しい情報を探し出すことができます。また、検索機能だけでなく、天気や株価など、生活に役立つ情報を閲覧することもできます。

②幅広いユーザーに接触することができる
企業側のメリットとして、自社のコーポレートサイトでは接触することが難しいユーザーに対し、アプローチする機会があることが挙げられます。ポータルサイトは、他のWebサイトと比べ、PV数やUU数が多い傾向にあります。ポータルサイトを通じて自社の情報を発信することで、アクセスやお問い合わせを増やすことが期待できます。

ポータルサイトの主な種類

①総合型ポータルサイト
総合型ポータルサイトとは、検索エンジンやリンク集、ニュース、天気予報など、様々な情報が掲載されているポータルサイトのことを指します。「Yahoo! Japan」などがこれに当たります。
総合型ポータルサイトには、膨大な量の情報が掲載されているため、サイトの運用には莫大なコストがかかります。そのため、新規でサイトを運営する場合は、専門型ポータルサイトなどを作ることが多いです。

②専門型ポータルサイト
専門型ポータルサイトとは、特定の分野に特化した情報が掲載されているポータルサイトです。特定の情報に特化しているため、SEOに強く、アクセスが集まりやすいのが特徴です。また、ユーザーにとっても、目的に合った必要な情報が集まりやすいというメリットがあります。

③企業内ポータルサイト
企業内ポータルサイトとは、企業が扱っている情報を集約し、社内向けに公開しているサイトのことを指します。社内で情報を共有することを目的としており、社員が作成した日報の公開や、上層部からの連絡共有などの役割を担っています。サイトの閲覧には認証が必要で、利用者は社内の従業員や関係者に限定されているのが特徴です。

④地域型ポータルサイト
地域型ポータルサイトとは、特定の地域に関する情報を提供するサイトのことを指します。観光客向けに観光名所や名産品の情報を提供したり、住民向けに病院の情報や求人情報が掲載されていることもあります。地域型ポータルサイトの運営は、民間企業だけでなく、行政や自治体がおこなっている場合もあります。

⑤口コミ型ポータルサイト
口コミ型ポータルサイトとは、ユーザーの口コミを集めたサイトのことで、「食べログ」や「価格.com」などがあります。ユーザーのリアルな感想を見ることができるので、商品やお店を選ぶ際などに参考にすることができます。

他にも、「ショッピング型ポータルサイト」や「コミュニティ型ポータルサイト」「マッチング型ポータルサイト」「ブログ型ポータルサイト」などがあります。

ポータルサイトを構成する主なコンテンツ

ポータルサイトに組み込まれることが多いコンテンツとして、「記事」「検索」「Q&A」「掲示板」「広告」などが挙げられます。
ニュースやコラムなどの記事を掲載することで、ユーザーにとって役立つ情報を増やしていきます。これにより、SEO効果を狙うことができます。また、サイト内の情報を探しやすくするため、検索窓やカテゴリを設置することも多いです。ユーザーにページを巡回してもらうことで、PV数の増加を期待することができます。さらに、掲示板を設置したり、会員制度を設けることで、繰り返しの利用することを促すことができます。広告やショッピング機能を設置することで、収益をあげることも可能です。

ポータルサイトの歴史と現在

ポータルサイトは元々、検索サービスを提供するサイトがジャンルごとにWebサイトのリンクをまとめたことから始まりました。その後、天気予報や翻訳、辞書など、様々なコンテンツが追加され、総合的なサービスを展開するようになりました。
現在、大手ポータルサイトは、オンラインショップや掲示板など、より充実した機能を持つようになりました。ユーザーニーズに合った幅広いサービスが提供されていて、莫大なアクセス数・ユーザー数を誇っています。実際、「Google」や「Yahoo!」などの大手ポータルサイトは、非常に権威性のあるサイトへと発展しています。

ポータルサイトの使用例

「ポータルサイトを活用して商品の宣伝をおこなう」

ポータルサイトの活用方法の1つとして、広告掲載が挙げられます。アクセスの多いポータルサイトに広告を掲載することで、幅広いユーザーに商品・サービスを宣伝することができます。

「新規でポータルサイトを運営しよう」

新規でポータルサイトを運用する場合、専門型ポータルサイトを作ることが多いです。専門型ポータルサイトは特定の分野に特化しているため、SEOに強いという特徴があります。

「我が社も企業内ポータルサイトを運営しよう」

企業内ポータルサイトを設置することで、円滑に社内で情報を共有することができます。ただし、第三者に情報を見られないよう、セキュリティ対策を講じる必要があります。

「このポータルサイトは非常に便利だ」

膨大な量の情報を扱うポータルサイトでは、検索窓を設置したり、カテゴリ別に分類することで、ユーザーが欲しい情報を探しやすくすることが重要です。

ポータルサイトに関係した気になる話題

ポータルサイトを活用して自社サイトへのアクセスを増やすには?

①SEO対策をおこない、上位表示を狙う
質の高いコンテンツ制作や内部対策など、適切なSEO対策をおこなうことで、検索結果での上位表示を狙うことができます。ただし、SEO対策は即効性が低く、効果が出るまでに時間がかかるので注意が必要です。

②広告を掲載する
「Google」や「Yahoo!」などのポータルサイトには、検索連動型広告があり、商品やサービスの広告を掲載することができます。また、特定のWebサイトの広告枠を購入し、広告を掲載することもできます。広告掲載を活用することで、商品の認知度向上や、自社サイトへのアクセス増加を図ることができます。


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