IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月11日

おーばーれいこうこく

オーバーレイ広告

画面に覆いかぶさるように表示される広告

別名
英字

POINTオーバーレイ広告とは

オーバーレイ広告とは、画面に覆いかぶさるように表示される広告です。動画の場合はWebサイト来訪時、スマートフォンの画面上部に動画枠に表示され、自動的に再生されます。近年Googleによって過剰なオーバーレイ広告は規制される傾向にあります。

オーバーレイ広告の種類はインタースティシャル広告・アンカー広告・ポップアップ広告の3つがあります。

インタースティシャル広告

インタースティシャル広告とは、アプリやウェブサイトのインターフェースにポップアップとして表示される広告のことです。スプラッシュページと呼ばれることもあります。ユーザーはこの広告が表示された場合、クリックしてリンク先に飛ぶか、画面をクローズして元の画面に戻るかを選べます。

アンカー広告

アンカー広告とは、ページの上部または下部に常に表示され、画面スクロールしてもずっと追従するタイプのオーバーレイ広告です。モバイルビッグバナー(320×50)と呼ばれるサイズで常時表示されるのが一般的です。ユーザーが広告ユニットに興味がないと判断した場合は、画面の左右にスワイプすることで広告を消すことができます。

ポップアップ広告

ポップップ広告とは、自動に開く小さいウィンドウに広告が表示されるタイプのオーバーレイ広告です。別画面に表示される形になっていて、パソコン向けの広告でもよく見られます。また、広告を装った悪質なプログラムにより、ウィンドウが多重に表示されるケースもあるので注意が必要です。

オーバーレイ広告のメリット

オーバーレイ広告のメリットは「認知してもらいやすい」「コストの最適化ができる」「CTR(クリック率)の向上に繋がる」といったことが挙げられます。

・認知してもらいやすい
オーバレイ広告は全画面に表示されるものや、スクロールしても追従するタイプのものがあります。常に画面に表示されているので、ユーザーの視認性は他の広告と比べてかなり高いです。

・広告コストの最適化
オーバレイ広告はクリックされた場合のみ費用が発生するため、広告費を最低限に抑えることができます。

・CTRの向上に繋がる
オーバーレイ広告はユーザーが認識しやすいため他の広告と比べてCTRが高い傾向にあります。

オーバーレイ広告のデメリット

オーバーレイ広告のデメリットは「ユーザービリティが低下する」「グーグルからの評価が下がる恐れがある」といったことが挙げられます。

・ユーザービリティが低下してユーザーの離脱につながる
オーバレイ広告は、画面全体に広告が表示されたり、スクロールしても広告が追従してくるものがあります。これらはユーザーによっては、邪魔だと感じる人もいるため、企業や商品のイメージを低下させる恐れがあります。

・Googleからペナルティを受けて検索順位が下がる恐れがある
Googleによって、画面の閲覧を大きく妨げたり、しつこく追従する悪質な広告が削除されることがあります。また、場合によってはペナルティを受けてページの検索順位が低下する恐れがあります。

オーバーレイ広告の使用例

「オーバーレイ広告を導入しよう」

オーバーレイ広告を導入する際には、「ページのコンテンツと関連している広告を掲載すること」や「表示タイミングを検討する」ことなど、ユーザービリティをできるだけ下げないように工夫することが重要です。例えば、表示のタイミングであれば、「Webサイトを表示してすぐ」や「スクロール後」「特定のアクションを行ったあと」など目的に合わせて適切なタイミングを選ぶことが重要です。

「オーバーレイ広告が邪魔だなあ」

コンテンツを閲覧しようとして、画面全体に広告が表示されるとストレスを感じることは少なくありません。広告効果は大きい一方で、ユーザー体験を損ねてしまう可能性があることを考慮する必要があります。

「オーバーレイ広告でユーザーの心を掴もう」

オーバーレイ広告でも、ユーザーの心をつかむ広告文を作ることが必要です。その際に、小見出しやコンバージョンを促す補足説明、ボタンで使うコピーの3つを意識することが重要と言われています。広告文によってユーザーが受ける印象を大きく変えることができるので、見直しても良いかもしれません。

オーバーレイ広告に関係した気になる話題

オーバーレイ広告とSEO

過剰なオーバーレイ広告の掲載はGoogleからペナルティを受ける恐れがあり、ページの検索順位を下げる可能性があります。ペナルティを受けないためにも、禁止とされているタイミングや頻度でオーバーレイ広告を表示していないかを確認するようにしましょう。

Google Chromeの広告ブロック機能

Google Chromeには不要だと判断した広告をブロックする機能が搭載されています。右上の「・・・」>「設定」>「プライバシーとセキュリティのサイトの設定」から変更することができます。

そのほかにも拡張機能を用いてさらに強力に広告をブロックすることも可能です。広告は年々クリックされにくくなってきており、このようなブロック機能を使うユーザーも増えてきています。クリック率や費用だけでなく、ユーザーの求めるものについても考えて広告の設定をするようにしていきましょう。


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