POINTnull / ヌルとは
nullとは、主にプログラミングやコンピュータ関係で使われる用語で、「何も示さないもの」という意味で用いられます。nullは数列や文字列ではなく、数値である「0(ゼロ)」や「’’」「””」などで表されるような空文字とは区別されて使われます。そのため、nullは数値や文字列との比較や演算ができないという特徴もあります。
一般的に、nullは「ヌル」と読みますが、英語読みに近い「ナル」と読むこともあります。ほかに、nilもnullと同様な意味で用いられます。
ぬる
「何も示さないもの」という意味
nullとは、主にプログラミングやコンピュータ関係で使われる用語で、「何も示さないもの」という意味で用いられます。nullは数列や文字列ではなく、数値である「0(ゼロ)」や「’’」「””」などで表されるような空文字とは区別されて使われます。そのため、nullは数値や文字列との比較や演算ができないという特徴もあります。
一般的に、nullは「ヌル」と読みますが、英語読みに近い「ナル」と読むこともあります。ほかに、nilもnullと同様な意味で用いられます。
nullと0の違いは、その単語自身に意味があるかどうかです。0は数値として「0」という意味を持ちますが、nullは何の意味も持ちません。
例えば、変数aを用いて a = 0; と表現されれば、aは数値として「0」という意味を持ちますが、ただ a; と表現される場合(nullの場合)はaに何の値も代入されておらず、「何の意味も持っていない」ことになります。そのため、コンピュータは0が代入されたデータを含んだ演算はできますが、nullという値がないデータを用いた演算処理はできず、エラーやnullが出力されてしまうという特徴があります。
nullと空文字の違いも同様で、その単語に意味があるかどうかです。
「’’」や「””」で表される長さが0の文字列のことを空文字と呼び、文字列型の変数に具体的な値やnullを入れずに初期値を設定したい場合などに用いられます。一方、nullは「何も代入されていない状態」を示し、「初期値が代入されている」ことを示すことができます。
データベースにおけるnullは、その項目に値が何も代入されていないことを示します。そのため、データベースの初期値はすべてnullです。nullはデータの型に関係なく代入することができ、nullを用いることで初期値が代入されていることを明示的に示すことができます。
データベースではnullとそれ以外の値で区別して検索されます。nullは選択処理や集計処理の対象外であり、nullが含まれた演算処理はおこなえず、また、「項目 = null」と検索してもnullを含んだ項目の抽出はおこなえません。nullが入ったデータを検索したい場合は、「項目 is Null」のように特殊な検索をする必要があります。
nullが含まれたデータの演算の出力はnullになります。演算対象のセルが正しく指定されているか、エラーが出た項目が演算対象に指定されていないか確認しましょう。
例えば、年齢を入力する項目において、nullを使わず全ての項目の初期値を0としている場合、0が入力された項目が初期値なのか0歳を表しているのかがわかりません。nullを使えば、そういった0という値と初期値の判別が簡単にできます。
変数がnullのまま実行すると正しく演算処理ができません。プログラム中で用いられる変数がnullかどうか、きちんと目的の値が代入されているかどうか確認する必要があります。
#NULL!とは、Excelで結果を表示できないセルに表示されるエラー値です。Excelで関数の引数として間違ったセルを指定したり、指定先のセルがエラーであったりすると「#NULL!」が表示されます。例えば、共通セルを指定してその合計を求めたい場合、間違った引数を指定して共通のセルが存在しないと#NULL!エラーが発生します。