IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年9月25日

りんくじゅーす

リンクジュース

あるwebページから外部のwebページにリンクさせたとき、リンク先のwebページに与えられるSEO効果のこと

英字

POINTリンクジュースとは

リンクジュースとは、あるwebページから外部のwebページにリンクさせたとき、リンク先のwebページに与えられるSEO効果(webページを検索順位の上位に表示されるようにするための効果)のことをいいます。

リンクジュース(Link Juice)と呼ばれているのは、アメリカで「juice」という単語が「影響力」という意味で用いられていることに由来しています。

リンクジュースの仕組み

外部サイト(リンク元)に設置されるリンクのことを「被リンク」と呼びます。

リンクジュースとは、被リンクが設置されたとき、そのリンク元のページの価値がリンク先のサイトへ受け渡されることを意味します。リンクジュースは、webページのリンクを通して流れる「価値」であり、被リンクが設置されている外部サイトの数と質によって決定されます。

また、リンクジュースがページに溜まるほどGoogleからの評価は高まります。「あるページが他のページのリンクを貼る」ということを「リンク元ページによるリンク先ページへの支持である」とGoogleが捉えているからです。

リンクジュースはSEOの観点から重要

リンクジュースは、SEO対策(検索順位を上位に表示するための施策)を行なう上で非常に重要です。なぜなら、リンクジュースが溜まるほどページ評価が高まり、検索順位が上昇するとされているからです。

しかし、SEO対策としてのリンクジュース獲得には注意すべき点があります。それは、数多くの被リンクを得たとしても、質が高い(Googleからの評価が高い)ページからの被リンクでないとあまり効果がないということです。

「より多くの被リンクを質の高いページから得る」ということを目指すことにより、効果的なSEO対策を行うことができます。

有効なリンクジュースを獲得するには

有効なリンクジュースを獲得するには、以下のことを意識してください。

①ユーザーに求められる質の高いサイトを作る

質の高いサイトからの被リンクを獲得するには、専門性や独自性が高いサイトを作ることが効果的です。専門性・独自性の高いサイトは、質の高い外部サイトからのリンクを得やすいからです。理由としては、専門性・独自性の高いサイトは、特定の分野においての知名度を獲得しやすいことがあげられます。

また、「ユーザーの課題や悩みを解決する」ということを意識し、多くのユーザーに認められるサイトを作ることは、自然と被リンクを増やすことに繋がります。ユーザーに求められるサイトを作ることを目指しましょう。

②質の良いサイトへ発リンクして被リンクをもらうきっかけを作る

作成したサイトと関連性が高く優良なサイトのリンクを、自分のサイトに貼ってみる(発リンクする)ことも良いです。

発リンクは、直接的な自分のサイトのリンクジュース獲得には繋がりません。しかし、発リンクをすることで被リンク獲得のきっかけになる可能性はあります。リンク相手に「有用なサイトである」と思ってもらうことができれば、相互リンクをしてもらえるかもしれません。

リンクジュースの使用例

このサイトはリンクジュースを多く獲得している

Tリンクジュースを多く獲得するサイトとは、質の高いコンテンツを多くもったサイトです。ユーザーのためになる質の高いコンテンツをもったサイトを作って、多くのリンクジュースを獲得しましょう。

リンクジュースを得るには内部リンクも利用しよう

外部サイトからの被リンクは、自分ではコントロールすることができません。一方で、自分のサイト内のリンクであれば自身で設定できます。関連するサイト内のページ同士をリンクで繋げる(内部リンク)ことで、リンクジュースを獲得しましょう。

リンクジュースは悪用されることもある

リンクジュースは、検索エンジンがサイトの評価を定め、ユーザーにいいサイトを見つけやすくするために考案されたシステムです。その仕組みを逆手にとって、意図的にリンクジュースを操作し、ユーザーにとって有益でないサイトを上位に表示する、という事例がありました。

リンクジュースに関係した気になる話題

リンクジュースを渡したくない時に使う「nofollow」とは

「nofollow」とは、リンクジュースの受け渡しを無効化するためのもので、nofollowに設定したリンクにはリンクジュースは受け渡されません。

利用方法としては、HTML内のタグ内に「rel=”nofollow”」と記述することで、特定リンクに対するnofollowの設定を行うことができます。

「信用できないサイト」や「保証できないコンテンツ」に対するリンクには、nofollowの指定をすることがGoogeによって推奨されています。

リンクジュースをコントロールした「ページランクスカルプティング」とは

ページランクスカルプティングとは、nofollow属性を利用することで、1つのリンクに流れるリンクジュース量をコントロールする、SEO上の手法のことをいいます。

かつては、nofollowに設定したリンクにはリンクジュースが流れず、その流れなかった分が他のリンク先に流れる仕様になっていました。そのため、1つを除くリンクすべてをnofollowに設定し、それらに流れるはずのリンクジュースの全てを1つのページに与えるといったことが可能でした。

しかし、2009年にGoogleのアルゴリズムが変更されたことで「nofollowに設定したリンク先にリンクジュースは流れないが、その流れなかった分のリンクジュースは消滅する」といった仕様に変わりました。これにより、ページランクスカルプティングを行うことは不可能となりました。


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