IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月10日

ろーんち

ローンチ / launch

今までになかった新たなものを提供し始めること・公開すること

別名
英字

POINTローンチ / launchとは

ローンチ(launch)とは、英語ではもともと、新造船を浸水させる、ロケットなどを打ち上げる、事業に乗り出すなどの意味を持つ単語です。そこから転じて、IT業界で「新商品・サービスを出す」という意味で使われるようになり、その後、様々な分野で「今までになかった新たなものを提供し始めること・公開すること」という意味を持つようになりました。
また、金融業界では「有価証券を発行すること」という意味で使用されるなど、業界によってローンチが指す言葉の意味が異なる場合もあります。

ローンチとリリースの違い

ローンチと似た単語で、「リリース」があります。リリースは、もともと、離す、放つといった意味を持ちますが、今では、新商品やサービスを発表・公開するといった意味でも使われます。例えば、音楽業界でCDが一般発売される時などに「CDがリリースされた」などと使います。

ローンチとリリースはほぼ同じ意味で用いられますが、一般的に、ローンチよりもリリースの方が消費者に意味が伝わりやすいです。

金融業界でのローンチとは

ローンチは、金融業界での証券用語の1つとしても使われます。
金融業界では、「有価証券を発行するとき、発行することを市場に発表すること」を意味します。有価証券とは、債権、株式、投資信託などの財産権を証明するためのものです。一般に、ローンチした後に有価証券の届出書が受理されてから正規の募集に入ることが多いです。株式取引や証券関係でよく用いられます。

ローンチタイトルとは

ローンチタイトルとは、主にゲーム業界で使われる単語で、新製品のゲーム機と同時に発売されるゲームソフトのことです。同時ソフトや同時タイトルとも呼ばれます。
ローンチタイトルの売上によってゲーム機の売上が左右される場合もあり、ローンチタイトルは消費者からの注目度が高いものがよく使われます。

ローンチカスタマーとは

ローンチカスタマーとは、航空機の新規開発の際に後ろ盾となる航空会社のことです。リスクやコストの高い新規開発に対して十分な発注などのフォローをおこない、製造や開発の後押しをします。ローンチカスタマーは、後ろ盾となる代わりに航空機の設計に関与できたり、新型航空機の第1号機を納品してもらえたりする場合もあります。

ローンチパーティーとは

ローンチパーティーとは、新商品の発表会や新商品の発売を祝うパーティーのことです。商品の開発に関わった関係者や取引先だけでなく、プロモーションのために一般消費者を招待することもあります。
ただ新商品の公表をするだけでなくパーティーをすることでより話題を呼び、商品の認知度を向上させることができます。

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ローンチ / launchの使用例

「このアプリのローンチは1週間後を予定しています」

1週間後に、アプリを一般公開することを指します。

「A国は30億ドルもの国債を海外でローンチしたそうだ」

ここでのローンチは有価証券の発行し、それを市場に公表することを指します。
この例文では、A国は海外で30億ドルもの国債を発行し、それを世間に公表した、ということを言っています。

「今度ローンチパーティーを開くのですが、参加しませんか?」

新商品の発売などを記念して開くパーティーをローンチパーティーといいます。ローンチパーティーには新商品の開発関係者だけでなく、顧客が招待されることもあります。

「昨年ローンチした商品の売上が好調だね」

昨年発売し始めた商品の売上が好調であることを指しています。

ローンチ / launchに関係した気になる話題

ローンチとデプロイの違い

デプロイとは、主にネットワークを通じて提供されるアプリケーションなどのシステム開発工程において、システムを利用可能な状態にすることです。開発環境からステージング環境へシステムを反映させることや、ステージング環境から本番環境へ反映させることを「デプロイする」といいます。

デプロイは開発環境から専用の実行環境に移行すること、ローンチは、一般に公開してユーザーが利用可能な状況にすることという違いがあります。


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