IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月22日

けーじーあい

KGI / 重要目標達成指標

ビジネスを行う際、最終目標が達成されているかを定量的に評価するために用いられる指標のこと

英字

POINTKGI / 重要目標達成指標とは

KGIとは「Key Goal Indicator」の頭文字を取ったもので、「重要目標達成指標」と呼ばれます。これは企業や個人がビジネスをおこなう際、最終目標が達成されているかを定量的に評価するために用いられます。
これは曖昧な指標では意味を成さないため、売上高や利益率、成約件数などの具体的な数値を設定し、明確な判断基準にする必要があります。

KGIを設定するメリット

マーケティング戦略においてKGIを設定する主なメリットとして、効率よく目標達成を目指せることが挙げられます。最終目標を数値化し明確にすることで、目標達成に向けてやるべきことや現時点における到達度を把握することができるからです。チーム内の意思統一が図りやすくなるため、無駄な活動に時間を費やすことなく、効率よく活動することもできます。

また、チームに対して公平に評価できることもメリットの一つです。

KGIの設定方法

KGIは最終目標として、その実現のために達成すべき数値として設定します。
KGIはそのビジネスにおける最終目標であるため、曖昧な目標ではなく、客観的に判断できる具体的な数字を設定しなければなりません。具体的には、売上高や売上総利益、営業利益、市場シェアなどがKGIとして設定されることが多いです。

KPIとは

KPIとは「Key Performance Indicator」の頭文字を取ったもので、重要業績評価指針と呼ばれます。これは最終目標であるKGIを達成するため、必要なプロセスの進捗状況を計測する中間指標のことです。

KPIはKGIを設定した上で、KGIを落とし込んだ短期間で結果のわかる数値にします。その際、「SMART」を意識して客観的に判断できる基準を設定することが重要です。「SMART」とは「明確性(Specific)」「計量性(Measurable)」「現実性(Achievable)」「結果指向または関連性(Result-oriented or Relevant)」「適時性(Time-bound)」の頭文字を取ったものです。

CSFとは

CSFとは「Critical Success Factor」の頭文字を取ったもので、「主要成功要因」と呼ばれます。
これはKGIの達成のために最も影響が大きく、力を入れて取り組むべき要因のことでです。KGIを分析してCSFを設定し、それに基づいたKPIを設定すると、KGIと関連性のある適切なKPIを設定することができます。

OKRとは

OKRとは「Objective and Key Result」の略で、「目標と主要な成果」と呼ばれます。これはKGIやKPIとは別の目標設定の方法で、先に会社全体の目標(Objective)を設定し、目標達成につながる主要な成果(Key Result)を設定するという方法です。OKRは「目標」とその達成に必要な「成果」をシンプルに表現しているため、この2つの関係性を明確にすることができます。

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KGI / 重要目標達成指標の使用例

「KGIを設定しよう」

企業の最終目標が達成されているかを客観的に計測するための指標としてKGIがあります。KGIは誰でも公平に判断できるよう、具体的な数値を設定しなければなりません。

「どの数値をKGIにする?」

KGIとして設定する数値には、代表的なものとして売上高や営業利益、利益率、成約件数、市場シェアなどが挙げられます。

「KGIの時期設定」

KGIは数値目標だけでなく、その目標を達成する期間も共に設定します。1〜5年の長期間を対象に設定することが多いです。

「KGIの設定は営業マンとして必須だ」

KGIは企業全体の目標としてだけでなく、個人目標を達成するための指標として設定することもできます。
この点において、先に会社全体の目標を設定するOKRと異なるといえます。

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KGIを設定する際の注意点

KGIを設定する際は、現実的な数値を設定しなければなりません。現状とあまりにもかけ離れた目標数値が設定された場合、達成目標として機能しない上に、モチベーションの低下につながる可能性があります。そのためKGIを設定する際は、達成可能な数値にする必要があります。
また数値を達成するためのプロセスを考えることも重要です。

KGIの失敗例

KGIの失敗例として、高すぎる理想の目標数値が設定された場合が挙げられます。この場合、KGIの設定が逆にチームのモチベーション低下につながり、KGI設定の意義が失われてしまいます。

また、曖昧な目標もはKGIとしての機能を果たしません。例えば「顧客満足度を上げる」という目標は不明瞭で、具体的な数位を伴っていないため、客観的に判断することが難しくなってしまいます。


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