IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月10日

いんたーねっとえくすぷろーらー

IE / インターネットエクスプローラー

インターネット上のWebページを閲覧するときに用いられるマイクロソフトが開発したウェブブラウザ

別名
英字

POINTIE / インターネットエクスプローラーとは

インターネットエクスプローラー(Internet Explorer)とは、マイクロソフトがかつて開発していたウェブブラウザです。インターネット上のWebページを閲覧するときに用いられます。一般にIEやMSIEと呼ばれています。

インターネットエクスプローラーはもともとWindowsの標準ブラウザとして利用されていましたが、2014年にその脆弱性を指摘され、現在はMicrosoft EdgeがWindowsの標準ブラウザになりました。

ウェブブラウザとは

ウェブブラウザとは、ウェブサーバに接続し、webサイトの閲覧やインターネット上のサービスを利用するために必要なソフトウェアです。webページのタイトルや見出し、画像などの情報はHTML言語で書かれており、ウェブブラウザはそのHTMLで記述された情報を読み取って画面にページを表示することができます。
ブラウザにはいくつか種類があり、Internet Explorerの他に、Google ChromeやFirefoxなどがあります。

IEは長年Windowsの標準ブラウザだった

マイクロソフトが開発したインターネットエクスプローラーは、バージョン4.0以降、Windows98からWindows8.1までのパソコンで標準ブラウザとして利用されていました。
しかし、IEの脆弱性が指摘されたなどの理由から、2015年に発売のWindows10ではIEに代わってMicrosoft Edgeが搭載されることになり、IEは現在マイナーブラウザににありつつあります。

最盛期には95%の市場占有率

第1次ブラウザ戦争と呼ばれる、1990年代に起きたNetscape Navigator (ネットスケープコミュニケーションズ)との競争を勝ち取ったIEは、2000年に95%の市場占有率を獲得しました。勝利の要因としては、IEがWindowsの標準ブラウザとしてとして搭載されるようになったことや、正しく記述されていないHTMLの表示の補正がIEがNetscape Navigatorに比べて優れていたことなどが挙げられます。
しかし、トップを獲得した後はweb標準規格への対応の遅さやバージョンアップをしなくなったこと、脆弱性が指摘されたことなどを理由に市場占有率は低下しました。

IEの問題点は脆弱性

2014年、マイクロソフト社がIEのバージョン6~11に影響する欠陥が見つかったと発表し、IEの脆弱性を悪用した攻撃が確認されているとの情報が明らかになりました。その後、マイクロソフトはIEの脆弱性を軽減するための修正プログラムを発表しましたが、その後もIEの脆弱性に対してサイバー攻撃がなされています。そのため、IEを利用する場合にはセキュリティ面に気を配り、最新のアップデートを常にチェックする必要があります。

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IE / インターネットエクスプローラーの使用例

「インターネットエクスプローラーを最新の状態に更新しよう」

IEに限った話ではありませんが、ソフトウェアは最新の状態に更新しないとセキュリティ面で危険です。常にバージョンを最新のものにしておきましょう。

「使い慣れたIEを標準ブラウザに設定した」

Windows 10以降はMicrosoft Edgeが標準ブラウザになっているため、IEを使いたい場合は自ら設定する必要があります。ただ、マイクロソフト社はIEを推奨していないので注意が必要です。

「このページ、IEに対応していないみたい」

最新のアプリの開発はIEでないブラウザでユーザーテストをおこなわれているため、IEでは最新のアプリなどが使えない可能性もあります。

「IEからChromeに移行しよう」

標準ブラウザをIEからGoogle Chromeに移行することをいいます。Google Chromeをダウンロードし、規定のブラウザに設定することで利用できます。

IE / インターネットエクスプローラーに関係した気になる話題

Windows 10以降はMicrosoft Edgeが標準ブラウザに

かつてはWindowsに標準搭載されて市場占有率95%を誇ったIEでしたが、2015年、Windows10以降のパソコンではMicrosoft Edgeが標準ブラウザとして搭載されることになりました。Microsoft EdgeはIEの古い技術は受け継がず、最新のweb標準規格に準拠し、軽量なブラウザで高いセキュリティを実現したウェブブラウザです。

マイクロソフトはIEを使わないように警告している

IEを開発したマイクロソフトは、IEが最新のweb標準規格に対応していないことを理由に、IEを既定ブラウザにしないよう呼びかけています。Windows10では互換性を維持するためにInternet Explorer11も提供されているものの、マイクロソフトはInternet Explorer12の開発予定はないとし、ブラウザの移行を推奨しています。

IE以外のウェブブラウザの例

IIE以外のウェブブラウザの例として、Google ChromeやFirefoxなどがあります。
Google ChromeはGoogleが開発するウェブブラウザです。1つのGoogleアカウントでパソコンやスマホなどで設定を共有することができ、Googleが提供する他のサービスとの親和性が高いのが特徴です。2019年11月にはGoogle Chromeは全世界のブラウザシェア率トップを占めています。
FirefoxはMozillaは開発したオープンソースのウェブブラウザです。IEよりもアップデートサイクルが短く、古いバージョンのOSにも対応しているのが特徴です。


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