「インフルエンサー(Influencer)」とは、社会に対して大きな影響や感化、効果作用(Influence)を持つ人物のことをいいます。特に、インターネットのメディアにおいては、SNSなどを通じて、消費者の購買行動に大きな影響力を持つ人物を指します。
一般的には、テレビや雑誌で影響力や好感度の高い芸能人やスポーツ選手がインフルエンサーと呼ばれていますが、インターネットやブログ、SNSなどが普及してからは、著名なブロガーやSNS投稿者もインフルエンサーとして認識されています。
SNS上のインフルエンサーが注目されている理由は、SNS上のインフルエンサーから発信される情報が、一般消費者に対して大きな影響を与えるようになったからです。
近年、SNSなどの消費者発信メディア(CGM)の普及により、消費者から発信される情報も企業が発信する情報と同じくらいの価値を持つようになってきました。その結果、ほかの広告媒体に匹敵するほどSNSの影響力が大きくなり、それに伴いSNS上のインフルエンサーの存在も無視できないものになりました。
今では、このインフルエンサーの影響力を活用してマーケティングをしようという、インフルエンサーマーケティングと呼ばれる手法もとられるようになってきました。
最近のインフルエンサーが活躍する場所
以前まで、インフルエンサーの活躍の場はテレビや雑誌などでしたが、最近では、SNSなどの普及により、インターネット上で多くのインフルエンサーが活躍するようになりました。
特に、ブログやFacebook、Twitter、Instagram、YouTubeで多くのインフルエンサーが影響力のある発信をしています。影響を持つSNSによってインフルエンサーの呼び方は異なり、Instagramはインスタグラマー、YouTubeはYouTuberと呼ばれています。
また、SNS上で活躍するインフルエンサーは、有名人だけでなく一般人も多いことが特徴です。
インフルエンサーとインスタグラマーとの違い
インスタグラマーはInstagramで活躍するインフルエンサーです。インフルエンサーという場合、インスタグラマーのみを指すことはほぼありません。
インスタグラマーは、写真を共有するSNSであるInstagramにおいて、特にフォロワー数や閲覧数、いいね数が多く、大きな影響力を持つユーザーを指します。
テレビや雑誌に出演する芸能人やタレントだけでなく、一般人も多いことがインスタグラマーの特徴です。インスタグラマーはあるジャンルに特化していることが多く、料理や美容、ペットなど様々なジャンルが存在します。
インフルエンサーの種類
インフルエンサーはフォロワーの規模に応じて、呼び方が変わることがあります。フォロワーが1万人に満たないインフルエンサーはナノインフルエンサー、1万人〜数万人はマイクロインフルエンサー、10万人以上はミドルインフルエンサー、100万人以上はトップインフルエンサーと呼ばれます。
ミドル・トップインフルエンサーはフォロワーがとても多いため、その影響力は大きいですが、一般的にはエンゲージメント(いいね数やリツイート数など)は低くなる傾向にあります。
これに比べ、マイクロ・ナノインフルエンサーはフォロワーが少ない分、フォロワーとインフルエンサーの距離が小さく、ニッチな領域で成果を上げることができます。
SNSの普及で著名人でなくてもインフルエンサーになれる
以前まではメディアの中心はテレビや雑誌などであったため、芸能人やタレントなどの著名人しかインフルエンサーとして活躍できませんでした。しかし、近年、誰でも利用できるブログやSNSなどが普及したことにより、一般人でもインフルエンサーになることができるようになりました。
一般人のインフルエンサーは特に消費者目線に立った情報の発信ができるため、さまざまなサービスの広告塔として活躍しています。
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「インフルエンサーを用いてマーケティングをしよう」
インフルエンサーは、消費者の立場から情報を発信できるため、一般消費者の消費行動に対してとても影響力が大きいです。最近では、インフルエンサーを用いたキャンペーンの拡散やブランディングなどが盛んにおこなわれています。
「インフルエンサーの影響力をとは?」
インフルエンサーの影響力の指標として、閲覧数やいいね数、シェア数があげられます。インフルエンサーの発信は、多くの消費者に影響を与えるためインフルエンサーの影響力を考えることは重要です。
「インフルエンサーのステマ問題」
インフルエンサーが広告表示なしで有料のプロモーションを行うことをステルスマーケティングといいます。いわゆるヤラセ問題といったユーザーを騙すような行為が問題となりました。
「インフルエンサーとインフルエンザの違い」
インフルエンザはウィルスであり、「影響」を意味するイタリア語からinfluenzaと名付られました。インフルエンサーとインフルエンザは全くの別物ですが、語源が「多くのものに影響を与える」という意味で、ほぼ同じです。
インフルエンサーになるには
インフルエンサーになるには、まずジャンルを決め、そのジャンルに合った個性的なコンテンツを作ります。次に、コンテンツにあった適切な媒体を選びます。
情報を発信していく際に気をつけることは、専門性・統一感を持った投稿を、毎日コツコツ行うことです。
その後、複数の媒体を用いてさらに多くの人に見てもらうようにします。発信した投稿の閲覧数や年齢層などのデータを分析し、投稿の改善に取り組みます。
こうして、情報を発信し続けて行くことによって、一般人でもインフルエンサーになることができます。
有名なインフルエンサー
有名なインフルエンサーとして、はあちゅう氏やイケダハヤト氏といったブロガーが挙げられます。
はあちゅう氏は大学在学中にブログを解説し、1日に47万pvを記録した人気ブロガーです。企業からスポンサーを募り、タダで世界一周をしたことも有名です。イケダハヤト氏は、広告収入で稼ぐプロブロガーで、アクセス数稼ぎのためか挑発的な記事が多く、炎上ブロガーとしても有名でした。
他にも、一般人から有名になったインフルエンサーとして、インスタグラマーではShinjiro Onoさんや、YouTuberでは木下ゆうかさんなどが挙げられます。
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