IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年7月10日

はっしゅたぐ

ハッシュタグ / #

SNSの投稿で「タグ」として用いられる、「#(ハッシュマーク)」が先頭についたキーワードのこと

POINTハッシュタグ / #とは

ハッシュタグとは、「#(ハッシュマーク)」が先頭につけられたキーワードのことで、TwitterやInstagram、ブログなどのSNSの投稿で「タグ」として用いられます。例えば、「#ビール女子」や「#◯◯な人と繋がりたい」などがハッシュタグとして用いられます。

投稿にハッシュタグがつけられることによって、同じハッシュタグがつけられた投稿をまとめて閲覧したり、趣味や興味の似たユーザーに自分の投稿を見つけてもらいやすくしたりすることができます。
また最近では、ハッシュタグはマーケティングにも活用され、ハッシュタグをSNSのキャンペーンに取り入れた「ハッシュタグキャンペーン」もおこなわれています。

ハッシュタグを使用するメリット

ハッシュタグを使用するメリットとして3つあげます。

①趣味が似たユーザーと共通の話題で盛り上がることができる
ハッシュタグを活用して共通の話題に関心のあるユーザー同士でつながることで、その共通の話題で盛り上がることができます。例えば、テレビで野球観戦をしながら「#野球」というハッシュタグを用いて投稿することで、同じハッシュタグを使っているユーザーと一体感を感じながら試合を視聴することができます。

②他のユーザーに投稿を見てもらうことができる可能性が高くなる
ハッシュタグをつけることで、フォロワーだけでなく、ハッシュタグのキーワードに興味・関心のあるユーザーに自分の投稿を見てもらいやすくなります。人気のハッシュタグやピンポイントな話題のハッシュタグを使い分けることで、見て欲しいユーザーのターゲティングをすることもできます。

③人気のハッシュタグからトレンドがわかる
ハッシュタグランキングを掲載しているサイト「ついっぷるトレンド」などで人気のハッシュタグを確認することで、トレンドに上がっている話題をタイムリーに確認することができます。

ハッシュタグをマーケティングに活用したときのメリット

ハッシュタグは個人の利用だけでなく、企業のマーケティング施策などに活用されることもあります。ハッシュタグがビジネスで活用されるときのメリットを5つあげます。

①キャンペーンの参加率を上げることができる
従来のキャンペーンは、アカウントの登録やハガキの郵送など、参加時に面倒な手間がかかるものが多い傾向にありました。しかし、ハッシュタグを活用したキャンペーンでは、ユーザーはハッシュタグをつけた投稿をおこなうだけで簡単にキャンペーンに参加できるため、キャンペーンの参加率を向上させることができます。

②投稿を収集・管理しやすい
自社の商品・サービスの名前や、関連するキーワードなどのハッシュタグを検索にかけることによって、関連した投稿の情報を収集することができます。例えば、「#化粧品」というハッシュタグがついた投稿から、ユーザーが化粧品についてどんな意見を持っているか、化粧品に興味のあるユーザーにはどんなプロモーションが効果的か、などを分析することができます。

③幅広いユーザーにアプローチできる
自社の名前や商品・サービス名を知らないユーザーでも、ハッシュタグの検索から、自社のプロモーション投稿を見てもらえる可能性があります。また、多くのユーザーが使っている人気のハッシュタグを使うことで、さらに多くのユーザーに投稿を見てもらえる可能性が高まります。

④ハッシュタグの拡散によって認知度を向上させることができる
自社製品のハッシュタグを率先して発信することで、ユーザーが商品を気に入ったときにそのハッシュタグを使って投稿してくれる可能性が高まり、より多くのユーザーに商品の名前を宣伝することが期待できます。
ただし、Facebookでは、ハッシュタグがついた投稿は拡散されにくい傾向があるので、注意が必要です。

ハッシュタグをマーケティングに活用するときのコツ

ハッシュタグをマーケティングに活用するときのコツを2つあげます。

①人気のハッシュタグとニッチなハッシュタグを使い分ける
人気のハッシュタグは多くのユーザーに見てもらえる可能性が高い反面、多くの投稿の中に埋もれてしまう可能性があります。逆に、ニッチなハッシュタグは、ピンポイントな情報を求めているユーザーにアプローチするには効果的ですが、認知度が低すぎるキーワードのハッシュタグはそもそも検索されにくいです。
ほどよく人気のあるハッシュタグの利用したり、人気・ニッチなハッシュタグを併用したりするとよいでしょう。

②特定のハッシュタグの利用を促し、盛り上がりを演出する
せっかく多くのユーザーがキャンペーンに参加してくれても、ハッシュタグがバラバラではまとまりがなく、キャンペーンが盛り上がっているように見えません。特定のハッシュタグの投稿を促し、キャンペーンの盛り上がりを演出することで、新規ユーザーから多くの注目を集めることができます。

ハッシュタグの使い方

ハッシュタグは、どのSNSにおいても基本的に「#(ハッシュマーク)」に続けて、あるキーワードを入力することで作成することがでいます。ハッシュタグを入力するときに注意する点は、
・「#」を半角で入力すること
・ハッシュタグの前後に空白を開けること
・SNSによってはハッシュタグで使えない文字があること
 (Twitterでは&が入った文字列や数字だけのタグがつかえない)
などです。

また、投稿に沿ったハッシュタグをつけることや、使う予定のハッシュタグがどのように使用されているか確認することなども必要です。
他にも、Twitterではタグは1つの投稿に2,3個、Instagramでは10個以上が推奨されるなど、SNSによってハッシュタグの使い方に差があることにも気をつけましょう。

ハッシュタグ / #の使用例

「ハッシュタグを使って投稿すると、同じ趣味の人とつながれて楽しいね」

ハッシュタグを活用することで、趣味や興味が似たユーザーとつながり、共通の話題で盛り上がることができます。

「このハッシュタグをつけた投稿をすると、抽選で商品が当たるらしいよ!」

企業は、認知度の向上やブランディングを目的に、ハッシュタグを活用したキャンペーンを実施することがあります。

「ハッシュタグが多すぎるとユーザーに不信感を与えないか心配だな」

ハッシュタグを多用するスパムもあります。ユーザーに不信感を与えないためにも、それぞれのSNSにあったハッシュタグの利用をすることが大切です。

「あるドラマのハッシュタグが話題になっていたから、私もそのドラマを見てみることにしよう」

例えば、Twitterで人気のハッシュタグはトレンドに入ることもあり、そこで注目を浴びると新規ユーザーを獲得することにつながります。

ハッシュタグ / #に関係した気になる話題

ビジネスにおけるハッシュタグを活用した「ハッシュタグキャンペーン戦略」とは

ビジネスでは、単にハッシュタグを用いた投稿をすることで検索からの流入を狙うだけでなく、ハッシュタグを活用してSNS上のキャンペーンをより盛り上げようとする「ハッシュタグキャンペーン戦略」がおこなわれることもあります。

ハッシュタグキャンペーン戦略は、従来のはがきなどを用いたキャンペーンよりもオープンで、誰がどんなキャンペーンに参加したのか一目でわかります。また、参加したユーザーのフォロワーに向けてキャンペーンの宣伝をすることもできます。

ハッシュタグ検索から購買行動につながるケースが増えている

株式会社サイバー・バズによる、Instagramにおける「ハッシュタグ検索と購買行動の関係性」の調査によると、女性Instagramユーザーの61.5%がハッシュタグ検索をすると回答し、中でもハッシュタグ検索をするユーザーの41.5%が、検索から購入に至った経験があると回答したそうです。(2016年発表)

ハッシュタグ検索は単なる情報収集だけでなく、購買活動にも利用されています。そのため、ハッシュタグを活用して商品の情報を充実させたり、プロモーションを企画する際にハッシュタグの利用方法についてしっかり検討したりすることが重要です。

ハッシュタグの歴史

ハッシュタグは、2007年、Twitterである一般ユーザーが「BarCamp」というイベント開催の際に「#を使ってつぶやこう」と呼びかけたのが始まりです。「BarCamp」は「Bar」と「Camp」という2語の単語から成るため、キーワードで検索した際にその他の投稿にイベントの情報が埋もれてしまうことが、この提案のきっかけでした。

その後、2009年にTwitter公式がハッシュタグの機能を実装しました。当時は英数字のハッシュタグしか実装されませんでしたが、今ではひらがな・カタカナなど日本語にも対応し、幅広いユーザーに利用される機能となりました。


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