フリークエンシー(Frequency)とは、Web広告におけるユーザ1人あたりの広告に接触した頻度を示す指標です。因みに、「Frequency」と言うと「周波数」を指す場合もあります。
ユーザに対して、広告を何回表示させるのか、その配信頻度のことを主にフリークエンシーと呼んでいます。1日1回、1時間に1回など、媒体によってはもっと細かく設定できたりします。
一度広告を見た人に何度も広告を配信する「リマーケティング広告」「リターゲティング広告」というターゲティングの手法と混同されやすいですが、「フリークエンシー」はあくまで接触の頻度や回数を表す”指標”になります。
リーチとは、Web広告が配信された人数(インターネット上にいるユーザーの何割が対象となる広告を見るのか)を示す指標です。
フリークエンシーとリーチも混同されやすいですが、下記のような明確な違いがあります。
・フリークエンシー:広告の表示回数
・リーチ:広告を閲覧した人数
フリークエンシーとリーチは、どちらも広告運用をする際の重要な指標になりますので、しっかりと理解して活用しましょう。
リーチ&フリークエンシー広告とは
リーチ&フリークエンシー広告とは、広告を表示する頻度をあらかじめ決めておき、そのスケジュールに従って広告を意味のある順番でターゲットオーディエンスに配信する広告です。近年、リーチ&フリークエンシー広告は注目されつつあり、主にSNS(Facebook・Twitter・LINE)などがこの広告をリリースしています。
リーチ&フリークエンシー広告を運用するメリットは主に2つあります。
・「広告疲れ」を防ぐことができる
ユーザーに対する広告接触頻度をコントロールすることができるので、同一オーディエンスへの過度なリーチ、いわゆる「広告疲れ」を防ぐことができます。
・商品の認知度向上に適している
こちらも広告接触頻度を調整できるので、同じ広告に接触することによる不快感を抑えつつ、商品の認知度を向上させる配信が可能です。
フリークエンシーは多い方が良い?
フリークエンシーが多いことによって、得られることはメリットばかりではありません。
何度も同じ広告が表示されることに対して不快感を感じる方も多いです。そのため、フリークエンシーが多いとユーザーからの印象が悪くなってしまう可能性があります。一方、フリークエンシーが少なすぎると、本来のターゲット層にアプローチできる機会が減ってしまうので、コンバージョンに至らない場合があります。
必ずしも「フリークエンシーが高い=成果につながる」「フリークエンシーが低い=成果につながらない」ということはないので、
案件に応じた最適なフリークエンシーを見つける必要があります。
最適なフリークエンシーの回数とは
最適な広告のフリークエンシーを設定するのは難しく、その回数は、商材や目標 CPA(CVするまでにかかる広告費用)によって基準が異なります。
最適なフリークエンシーを見つけるには、まず仮説を立て、テストをおこなって検証し、数値結果を出した上で判断するとよいでしょう。
具体的には
「4回目以降、CVしない」「5回目以降、CPAが高くなっている」など、成果に関する数値をもとに最適なフリークエンシーを判断していきます。実際は予想よりも回数が多くなる場合や逆に少なくなるケースもあります。何回見せてもCVするケースもあるので、それらの点を明確にするためにもテストは効果的です。
「フリークエンシー / Frequency」を調べた人はこの用語も調べています
「Facebook広告でフリークエンシーを確認する方法」」
広告マネージャを用いてフリークエンシーを確認する方法です。
①「パフォーマンス」から「カスタム」メニューをクリックします。
②カスタムメニューをクリックしてプルダウンで表示されたメニューから「フリークエン シー」を選択します。
③この画面からフリークエンシーを確認できます。
「フリークエンシーを把握せず、何も対策しないままだと、良質な広告を配信しても効率悪いよ」
Web広告を効率よく運用するためにも、フリークエンシーの最適化は考慮すべき要素の1つです。
「フリークエンシーコントロールとは」
Googleではフリークエンシーキャップという名称ですが、YDNではフリークエンシーコントロールという機能名称となります。
「フリークエンシーとリーセンシー」
リーセンシーとは、ユーザーに広告を配信する間隔(どの程度日数が経過しているか)のことです。一般的にフリークエンシーと共に使われ、最適な間隔で広告を配信することで、CVの向上を期待できます。。
フリークエンシーキャップ(Google)とは
フリークエンシーキャップとは、同じユーザーへの広告表示回数に制限を設ける機能です。
同じ広告が何度も表示されることに不快感を示すユーザーも多く、回数に制限をかけることで同じユーザーに何度も広告が流れないようにコントロールできます。
無駄な広告費を削減し、CPAの調整も図れる便利な機能です。
また、名称が長いため「キャップ」と省略して呼んだり、「Freq.3回(=フリークエンシーキャップは3回まで)」と記載することもあります。
フリークエンシーキャップの設定方法(Googleの場合)
①まずはGoogleAdwordsへログインします。リマーケティング広告を選択し、メニュー内の「設定」タブをクリック。
②設定画面下の「詳細設定」から、「広告掲載:広告のローテーション、フリークエンシーキャップ」をクリック。
③プルダウンで表示されているメニューからフリークエンシーの右側にある「編集」をクリック。
④この画面がフリークエンシーキャップの設定画面です。
「視認範囲のインプレッションの上限なし」
上記がデフォルトで設定されていますので、下の視認範囲のインプレッション左にあるボタンをクリックし、回数と単位(日/週/月)を設定します。
1日に○回まで、1週間に○回まで、1か月間に○回までという形で表示回数に制限を設けることができます。
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