IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年3月14日

でじたるさいねーじ

デジタルサイネージ / Digital Signage

あらゆる場所で電子媒体を使って情報を発信するメディアの総称

別名
英字

POINTデジタルサイネージ / Digital Signageとは

デジタルサイネージ(Digital Signage)とは、直訳すると電子掲示板のことです。屋外や店頭、公共空間などのあらゆる場所で、ディスプレイやタブレット端末などの電子媒体を使って情報を発信するメディアの総称のことをいいます。サイネージやデジタル看板、電子看板と呼ばれることもあります。

デジタルサイネージの例としては、デパートなどで設置されている案内表示機能がついたディスプレイや、駅構内の柱に設置された電子広告などが挙げられ、従来紙媒体であった広告や看板、掲示板などがディスプレイに置き換えられたものもあります。

デジタルサイネージのメリット

デジタルサイネージのメリットを大きく3つ挙げます。

①コンテンツの自由度が高く、ユーザーに見てもらいやすいことです。紙媒体のメディアでは1枚の静止画にまとめる必要がありましたが、デジタルサイネージでは複数の静止画や動画の配信をすることができ、効果的にユーザーに情報を届けることができます。

②時間や場所に応じて利用の仕方を変えられることです。例えば、昼と夜で表示するメニューを時間に応じて自動で変えたり、設置場所によって適切にルート案内をする機能を実現したりすることができます。

③配信するコンテンツの変更に迅速に対応できることです。紙媒体の広告やポスターのように1つ1つ作り直す必要がなく、データを変えるだけで一括で複数のディスプレイを変えることができます。また、オンラインにつながったデジタルサイネージであればリアルタイムでの情報を瞬時に流すこともできます。

デジタルサイネージのデメリット

デジタルサイネージのデメリットを大きく2つ挙げます。

①初期費用、運用コストなどがかかることです。設置環境によっては、ディスプレイ導入設置環境を整えるためにディスプレイ自体以外のコストがかかることもあります。

②ディスプレイは電子機器のため、故障の可能性もあります。設置場所に関しても、多くの人が通ってディスプレイにぶつかる可能性のある場所や、雨など水に濡れる心配がある場所に設置すると、故障が多く修理に出す手間がかかってしまうかもしれません。

【デジタルサイネージの種類】スタンドアロン型/ネットワーク型とは

デジタルサイネージは「ネットワークにつながっているかどうか」という観点で、スタンドアロン型とネットワーク型に分類できます。

スタンドアロン型とは、ネットワークにつながないタイプのものです。USBなどの記録媒体をディスプレイにセットしてコンテンツを配信します。情報漏洩などの心配がなく、簡単に扱うことができ、導入コストが小さいという特徴があります。

これに対し、ネットワーク型とは、ネットワークを利用して、一度に複数ディスプレイに同時にコンテンツを配信するタイプのものです。遠隔操作でコンテンツの配信を指示できるため手間が少なく、また、広告の差し替えも一括でおこなえるという特徴があります。

【デジタルサイネージの種類】ブロードキャスト型/インタラクティブ型とは

デジタルサイネージは「ユーザーとコミュニケーションが取れるか」という観点でも、ブロードキャスト型とインタラクティブ型に分類できます。

ブロードキャスト型とは、ユーザーとコミュニケーションが取れないタイプのものです。ブロードキャスト型ので至るサイネージは、主に近くにいるユーザー全員に対し同じ情報を発信する特徴があります。

これに対し、インタラクティブ型とは、タッチパネルなどを通してユーザーとコミュニケーションが可能なタイプのものです。駅の経路案内やデパートやビルのフロア案内などで用いられ、それぞれのユーザーに合った情報の提供が可能です。

「デジタルサイネージ / Digital Signage」を調べた人はこの用語も調べています

デジタルサイネージ / Digital Signageの使用例

「店頭の看板にデジタルサイネージを導入したら、時間ごとにPOPを自動的に変えられて便利だね」

デジタルサイネージを導入すれば、時間などによって配信するコンテンツを自動的に入れ替えることができ、いちいち広告の張り替えをする手間を省くことができます。

「デジタルサイネージを用いてより効果的に商品の魅力を伝えられる広告を配信しよう」

デジタルサイネージを用いれば、1枚の静止画だけでなく複数の画像や動画を用いて、効果的な広告を配信できます。

「デパートのフロア案内にデジタルサイネージを導入したら、顧客満足度が向上したよ」

フロア案内などもデジタルサイネージを用いて実現できます。フロア案内のデジタルサイネージを導入することで顧客は自分が欲しい情報をすぐに手に入れることができるようになるため、デパート内での顧客満足度を向上させることができるかもしれません。

デジタルサイネージ / Digital Signageに関係した気になる話題

デジタルサイネージの利用例

デジタルサイネージの利用例として大きく4つに分けて説明します。

①よく用いられるのが広告としての利用です。新商品の案内やタイムセール、店舗限定キャンペーンなど、時間や場所に合った情報の発信をすることができます。

②施設内の経路案内や相談としても利用されます。デパートやビルのフロア案内、駅の経路案内などで活用され、ユーザーとタッチパネルなどを通してコミュニケーションをおこない、ユーザーが求める情報を的確に提供することができます。

③電子掲示板としても利用されます。オフィスや工場、公共施設などで、今までの紙媒体の掲示板に変わって利用されることが多いです。従来の掲示板に比べて、リアルタイムのお知らせを配信できる、配信するコンテンツの切り替えなどがスムーズにおこなうことができるという特徴があります。

④情報伝達だけでなく、アートとして利用されることもあります。ロビーの空間演出やアートとしてデジタルサイネージを展示し、来客を楽しませることもできます。


この記事がお役に立ちましたら、"いいね!"をお願いします
minweb辞書のIT用語をお届けします