ブースト広告とは、成果報酬型のインターネット広告の1つで、アプリのランキングを一時的に急上昇させるため、広告を短期間で集中して出稿する手法のことを指します。ブースト広告の名前の由来は、英語で「押し上げ」という意味の「Boost」という言葉です。
アプリのランキングには、短期間のダウンロード数が影響するため、広告予算を集中的に投下することで、アプリを上位表示させることを目的としています。厳密には「ブースト広告」という種類の広告はなく、リワード広告を大量に出稿する手法のことを指しています。
一言で言うと「バズる」とは「インターネット上で流行ること」を指します。
ブースト広告のメリットとして、短期間で効率的にユーザーを確保できることが挙げられます。広告を短期間で集中して出稿し、アプリのランキングを一時的に急上昇させることで、短期間でユーザーを獲得することができます。
ユーザーが増えることで、ランキングでさらに順位が上がりやすくなるため、新規ユーザーの流入も期待することができます。
ブースト広告のデメリット
ブースト広告のデメリットとして、以下の2つが挙げられます。
①広告による作為的な評価とみなされる可能性がある
ブースト広告によるダウンロードは、アプリ利用の実体を伴わない可能性が高く、問題視され続けてきました。ダウンロードの水増しであると捉えられる点や、本当にユーザーから支持されているアプリが上位表示されにくくなる点から、ユーザーに不快感を与えてしまう可能背いがあるからです。
②ダウンロード後、すぐに利用されなくなる可能性がある
ブースト広告によるダウンロードは、インセンティブ目当てのユーザーが集まることから、すぐにアンインストールされたり、利用されなくなったりする可能性が高いです。そのため、ロイヤルユーザーを育成するのが難しいというデメリットもあります。
ブースト広告とリワード広告の違い
ブースト広告と混同されやすい用語として、リワード広告が挙げられます。リワード広告とは、アフィリエイト広告の1つで、商品購入やアプリのダウンロードなど、コンバージョンを発生させたユーザーが報酬を得るタイプの広告のことを指します。
リワード広告とブースト広告の違いは、広告の「使い方」にあります。リワード広告の出稿方法の1つとして、ブースト広告があります。つまり、「リワード広告>ブースト広告」という位置づけになります。
ブースト広告とアフィリエイト広告の違い
ブースト広告と混同されやすい用語として、リワード広告の他にも、アフィリエイト広告が挙げられます。アフィリエイト広告とは、成果報酬型のインターネット広告のことで、アフィリエイトサイトまたはポイントサイトに広告を掲載することで、クリック数やコンバージョンの増加を目指します。
アフィリエイト広告とブースト広告は両方とも、成果報酬型のインターネット広告のことです。ただし、アフィリエイト広告の1つとしてリワード広告があり、そのリワード広告の1つとしてブースト広告があるので、「アフィリエイト広告>リワード広告>ブースト広告」という位置づけになります。
ブースト広告を出稿しよう
広告を短期間で集中して出稿し、アプリのランキングを一時的に急上昇させることで、短期間で効率的にユーザーを確保することが期待できます。
ブースト広告は作為的な評価とみなされる可能性がある
ブースト広告のデメリットの1つとして、ダウンロードの水増しと捉えられてしまう可能性があることが挙げられます。
ブースト広告から流入した新規ユーザーは、アンインストールする傾向がある
ブースト広告によるダウンロードは、インセンティブ目当てのユーザーが集まることから、アプリ利用の実体を伴わない可能性が高いとされています。
Appleがブースト広告を禁止した
近年、App Storeを運用するAppleがリワード広告を禁止したことで、アプリマーケティングを取り巻く環境は大きく変化しました。
従来のアプリマーケティングでは、ブースト広告を利用してダウンロード数を増やし、アプリランキングで上位表示させるという手法が一般的でした。しかし、ブースト広告を含むリワード広告が禁止されたため、リワード広告が利用されることは激減しました。
最近のアプリマーケティングでは、「アプリストア最適化」と呼ばれる、ASO(App Store Optimization)対策が主流となってきています。ASO(アプリストア最適化)とは、App Store内のSEOをおこなうことで、ダウンロード数だけではなく、App Store内のコンテンツの質も考慮するというものです。
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