IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2019年12月22日

ばなーこうこく

バナー広告

ホームページ上に貼られた画像やアニメーションなどをつかった広告のこと。

別名
英字

POINTバナー広告とは

バナー広告とは、ホームページ上に貼られた画像やアニメーションなどをつかった広告をさします。主にアクセス数を増やしたり、認知度を上げることを目的としたWeb広告のひとつで、「ディスプレイ広告」という呼ばれ方もされます。

厳密にはバナー広告とディスプレイ広告は意味が異なります。
ディスプレイ広告は、「Webサイトの広告枠に表示された全ての広告」を指します。ディスプレイ広告の中で特にバナーで表示される(横長のディスプレイ広告)ものを「バナー広告」と呼びます。つまり、バナー広告はディスプレイ広告の一部であると言えます。

検索エンジンやWebページが提供している枠に広告を表示でき、広告の枠内をユーザーがクリックすることで、設定しているウェブページヘと誘導することができます。

また、総務省が公表している「平成28年通信利用動向調査報告書(企業編)」によれば、インターネットを利用した広告を導入している企業のうち、11.4%の企業がバナー広告を導入しており、これはインターネット広告の種類別で最も大きい割合となっています。

バナー広告のメリット

バナー広告のメリットは主に4つあります。

①幅広い層にアプローチができ、認知度向上に適している
バナー広告は掲載する媒体を訪れた幅広いユーザーの目に触れるため、潜在顧客に対してもアプローチでき、認知度の向上に適しています。また、バナー広告は、検索履歴などから類推されたユーザーの志向や年齢・性別・地域などから、製品・サービスに興味を抱きやすい潜在層に限定して広告を表示できる点も特徴だと言えます。

②画像や動画を使えるので視覚的な訴求が可能
タイトルや広告文などのテキストのみで構成されている広告と比較すると、画像や動画を使用できるバナー広告は商品やサービスの魅力をより具体的にユーザーに伝えることが可能です。

③クリック単価が安い
クリック単価が安いため、同じ予算でもリスティング広告に比べ、多くのユーザーをサイトへ誘導することができます。

④リターゲティング(リマーケティング)できる
広告枠を常に変化させることが現在は可能です。以前、あるホームページを閲覧したユーザーが、その広告枠を見ると、そのホームページの広告が表示されることがあります。

このようにユーザーを追跡してくる広告をリターゲティング(リマーケティング)と言います。バナー広告は、このようにユーザーを追いかけて再アプローチするリターゲティング(リマーケティング)としても機能できます。

バナー広告のデメリット

バナー広告のデメリットは主に2つあります。

①リスティング広告よりコンバージョン率が低い
バナー広告は、リスティング広告と比べて、即効性に乏しく、コンバージョン率が低いデメリットがあります。課題やニーズが明らかで、すぐに行動を起こそうとしている顧客にアプローチするリスティング広告に対し、ディスプレイ広告は、潜在層も含めた幅広いユーザーが対象となるため、申し込みや購入にすぐにはつながりにくいというのが理由です。そのため、多くのユーザーを集めるものの、コンバージョン単価は高くなる傾向があります。

②改善のための分析が難しい
アプローチの仕方が豊富であることはメリットですが、改善する要素(画像や動画、文章との組み合わせ)が多いため、の要素がコンバージョンにつながるかの特定に時間がかかることがあります。

リスティング広告との違い

リスティング広告とは、「検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告」のことです。主に見込み客に対して、効果的にアプローチできる、比較的コンバージョンにつながりやすい、といった特徴があります。

一方、バナー広告はより幅広いユーザーにアプローチすることができるので、認知度向上やブランディングなどに適しています。

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バナー広告の使用例

「バナー広告とディスプレイ広告の違い」

バナー広告とディスプレイ広告は、よく一緒にされますが、厳密には意味が少し異なります。ディスプレイ広告とは、「Webサイトの広告枠に表示される全ての広告」のことです。つまり、バナー広告は、ディスプレイ広告の一部であると言えます。

「バナー広告経由の売上が乏しいな、、、」

バナー広告は、比較的コンバージョン率が低いので、クリック課金の場合はコンバージョンを獲得できないと、広告費用だけがどんどんかさんでしまうことがあります。

「バナー広告がしつこい、、、」

バナー広告は、リターゲティング(リマーケティング)できることが特徴ですが、追跡があまりにしつこいとユーザーからの信頼を失ってしまう可能性があるので注意しましょう。

「バナー広告のサイズってどれくらいだっけ?」

バナー広告を画像で納品する場合、画像の縦横のピクセルサイズを指定通りに作る必要があります。通常、詳細はそれぞれの広告のヘルプなどに書いてあります。

バナー広告に関係した気になる話題

バナー広告の形式と料金形態

バナー広告には主に代表的な4つの形式があり、それぞれ料金形態も異なります。

①クリック課金方式
クリック課金方式とは、クリックされた回数に応じて費用が決定される仕組みです。規定の回数までクリックされると、掲載がそこで終了になる形式が一般的です。料金相場は「クリック数×1〜500円」であり、競合の強さによって単価が変動します。

②インプレッション課金方式
インプレッション課金方式とは、バナー広告の表示回数に応じて料金が発生する方式です。バナー広告におけるもっともポピュラーな料金形態であると言えます。料金相場は「表示回数×0.7〜2.5円」です。クリック課金方式同様、競合の強さによって単価が変動します。

③成果報酬方式
成果法相方式とは、掲載したバナー広告から流入したユーザーがコンバージョンに至った場合にコストが発生するタイプです。表示回数やクリック数ではなく、成果に直結した場合のみコスト発生するので、比較的リスクの少ない料金形態であると言えます。
相場は「単発購入商品の場合:商品代金×30〜40%
    継続購入商品の場合:月々の商品代金×3〜4ヶ月」です。

④期間保証型方式
期間保証型方式とは、掲載期間に応じて料金を払う仕組みのことです。クリック回数やインプレッション数で料金が変動することはなく、期間中にクリックされることがなければ意味がないです。反対に多くのクリックが期待できる場合には高いコストパフォーマンスを期待できます。

アフィリエイト広告との違い

アフィリエイト広告とは、「成果報酬型のインターネット広告」を指します。

広告は通常、広告枠に「掲載」されることで広告費が発生しますが、アフィリエイトは掲載(露出)だけでは広告費は発生しません。成果地点や報酬額は「1クリック◯円」「コンバージョン発生で売上金額の◯%」というように、広告主が設定します。

バナー広告はサイトの端など一部のスペースに表示させる形になりますが、アフィリエイト広告は、掲載先サイトのページを借りて出稿します。そのため、サイト内のコンテンツを充実させる必要があります。


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