IT/Web/マーケティング用語辞典

更新:2020年6月29日

あんかーてきすと

アンカーテキスト / リンクテキスト

ハイパーリンクが設置された文字列のこと

POINTアンカーテキスト / リンクテキストとは

アンカーテキストとは、ハイパーリンクが設置された文字列のことです。リンクテキストとも呼ばれます。通常、アンカーテキストは青色の文字にアンダーラインで表現されており、リンクが設置されていないテキストと見分けがつくようになっています 。

アンカーテキストにわかりやすい文字列を設定することで、ユーザーにリンク先のページの情報を明確に伝えることができます。また、適切なアンカーテキストを設置することで、検索エンジンの回遊率が高まり、ページが正しくインデックスされやすくなるなど、ユーザビリティの面だけでなくSEOの面でも効果があります。

アンカーテキストの記述方法

アンカータグ(<a>~</a>)によってリンクを設置したい文字列を囲み、href属性によってリンク先のURLを指定することで、文章中の文字列にリンクを設置することができます。

<a href="リンク先URL">詳細情報はこちら</a>

ここで、アンカータグ(<a>~</a>)に囲まれた「詳細情報はこちら」という文字列が「アンカーテキスト」です。また、アンカーテキストに設置されたリンク(リンク先URL)のことを「テキストリンク」と呼びます。

アンカーテキストを設置するポイント

アンカーテキストを設置する際のポイントを大きく3つ挙げます。
①リンク先の内容がわかりやすいテキストにすること
アンカーテキストは、ユーザーや検索エンジンに対して、リンク先のページの内容がわかりやすいものである必要があります。「詳しくはこちら」という抽象的なアンカーテキストよりも、「最新のマーケティング手法からわかるように…」というように具体的に言葉を設置すると良いでしょう。(この場合は「最新のマーケティング手法」という文字列にリンクを設置しています。)

②SEOキーワードを含めたテキストにすること
アンカーテキストにリンク先のSEOキーワードを含めることで、検索エンジンがリンク先のページを評価することを助けることができます。例えば、リンク先のページが最新のマーケティング手法についての記事なら、「最新 マーケティング」というキーワードを含めるようにします。ただし、過度なSEOキーワードを含めすぎやキーワードのみのアンカーテキストはGoogleからペナルティを受ける可能性が高まるので注意しましょう。

③長くなりすぎないこと
アンカーテキストが長すぎると、ユーザーも検索エンジンもリンク先の内容を理解するのに時間がかかってしまいます。長すぎず、簡潔な内容のアンカーテキストを設置しましょう。

アンカーテキストでユーザビリティを向上させることができる

アンカーテキストでリンク先のページの内容をわかりやすく表現することで、ユーザーにとって使いやすいWebサイトの構築につながります。例えば、ナビゲーションメニューにおいて、リンク先のページの内容が一目でわかるアンカーテキストが設置されていれば、ユーザーは自分で興味のある内容を選んでスムーズに目的のページにアクセスすることができます。
また、アンカーテキストでサイト内の動線を改善することで、ユーザーが興味のあるコンテンツを探すのに時間がかかり途中離脱してしまう、というケースを減らすことができ、サイト内回遊率を上げることにもつながります。

アンカーテキストはSEOにも効果がある

アンカーテキストを用いることで、ユーザーと同様、検索エンジンに対してもリンク先のページの内容を分かりやすく示すことができます。
検索エンジンはアンカータグに設定されたリンクを辿って世界中のWebサイトを巡回しますが、その際、アンカーテキストを参考にリンク先のページの内容を認識します。そのため、わかりやすいアンカーテキストを設定することで、検索エンジンがサイトを正しくインデックスすることの手助けになります。正しくインデックスされないと検索エンジンから正しい評価を得ることができないため、アンカーテキストの設定は検索結果順位に影響します。

「アンカーテキスト / リンクテキスト」を調べた人はこの用語も調べています

アンカーテキスト / リンクテキストの使用例

「詳しくはここを見てください」というアンカーテキストでは、リンク先の内容が何かわからないと思うよ」

“ここ”という表現では、リンク先の内容がなにかわかりにくいです。アンカーテキストではリンク先のページの内容を簡潔に示しましょう。

「トップページのナビゲーションにアンカーテキストを導入しよう」

アンカーテキストを用いて内部リンクを表記することで、ユーザビリティの向上やサイトの回遊率の向上につながります。

「SEOキーワードのみのアンカーテキストだとペナルティを受けるかもしれないから注意してね」

キーワードのみ、またはキーワードが過剰に含まれたアンカーテキストでは、Googleに不正と判断されてペナルティを受ける可能性もあります。

アンカーテキスト / リンクテキストに関係した気になる話題

不適切なアンカーテキストの設置はGoogleペナルティを受ける

誤ったアンカーテキストの設置をすると、Googleペナルティを受ける可能性があります。
例えば、SEOキーワードを含むアンカーテキストを大量に設置したり、リンク先のサイトがリンク切れ・低品質であったり、リンク先の内容と異なるアンカーテキストを設置したりすると、ペナルティの対象になり得ます。また、白の背景に白の文字のアンカーテキストを設置するなど、隠しリンクや隠しテキストなどの設置も控えましょう。

さらに、外部サイトからの被リンクに設定されたアンカーテキストにも注意が必要です。コンテンツの質が低いサイトや関連性の低いサイトからテキスト被リンクやSEOキーワードで過剰にリンクされていると、Googleペナルティを受ける可能性が高まります。

画像にリンクを貼るとalt属性はアンカーテキストと同様に扱われる

文章中の文字列だけでなく、画像にもリンクを設置することができます。その場合、検索エンジンは画像のalt属性をアンカーテキストと同様に扱います。その場合、HTMLでの記述は

<a href="リンク先URL"><img src="画像.jpg" alt="最新のマーケティング動向はこちらから" /></a>

のようになります。このような記述の場合、alt属性である「最新のマーケティング動向はこちらから」がアンカーテキストと同様に扱われ、SEOの評価対象となります。
そのため、alt属性を設定するときは、アンカーテキストを設置する場合と同様に、わかりやすく簡潔に、リンク先の内容に沿ったものを設定しましょう。


この記事がお役に立ちましたら、"いいね!"をお願いします
minweb辞書のIT用語をお届けします